酢快 第91号 2017年1月1日発行

体内に存在するクエン酸の秘密
わかば医院院長・医博 小島徹

その7 「ストレス」とクエン酸(酢酸)の関係について

 ストレスは生活上のゆがみとも言われていますが、本当の意味はもっと広く、暑さ・寒さ・怪我・病害菌・騒音や排気ガス等、私達の生存を脅かし、不愉快にする物全てをストレスと言います。
 そしてストレスに負けますと、胃酸過多症・胃・十二指腸潰瘍・高血圧症・動脈硬化症等 色々な病気が起こるといわれています。この様に私達は、日夜ストレスを受けやすい環境で生活していますから、ストレスの影響で病気にかからないのが不思議です。それで病気の予防として、サプリメントを買い求める方が、結構多くみられます。
 ストレス学説で有名になったのが副腎の作用です。副腎とは腎臓の上に帽子の様にのっているもので、その髄質よりアドレナリン、皮質の第一層よりアルデステロン(硬質ホルモン)、二層より普通コーチゾンと言っている糖質ホルモン、そして第三層より男性、女性ホルモンを分泌します。
 この皮質から出る三つのホルモンをまとめて副腎皮質ホルモンと言います。この副腎皮質ホルモンこそが生物の生命をストレスより守り、アレルギー性疾患にならない、またなってしまった場合でもそれを治すために絶対必要なものなのです。
 しかしストレスが大きいか長く続く、または副腎皮質ホルモンの分泌が少ない場合には、そのストレスに負けて病気になってしまうことがあります。
 そうならないために、気分転換や休養でストレスを解消し ためないこと、また食酢やその他の栄養を摂って副腎皮質ホルモンの分泌を高める事が大切で、これを怠ると病気はいよいよ重くなり、そのうち副腎が働かなくなると命の危険にさらされます。
 この様に副腎皮質ホルモンは生命を守る為に不可欠の極めて大切なもので、この副腎皮質ホルモンが酢酸からつくられることを理論づけたのが、昭和三十九年度のノーベル賞受賞の理論です。
 その時のノーベル医学賞は米国のブロッホ、西独のリュネン両教授に贈られました。その理論により酢酸(または脂肪酸)コレステロールから副腎皮質ホルモンや性ホルモンが作られる事が証明されたのです。
 喘息・リウマチ・膠原病・アトピー性皮膚炎・花粉症などのアレルギー疾患は、クエン酸や酢を多く摂りますと、副腎から、ホルモンの分泌が促されるため これらの病気から体を守る事が出来るのです。
 中にはいくらクエン酸を飲んでも治らないじゃないかと言われる方もおられますが、不幸にして継続してクエン酸を飲んでいても、副腎が衰えてしまったり、動脈硬化の進んだ方では、治りが悪いことがあるかもしれません。
 しかしながらその様な方でも、酢(クエン酸)摂取の他に、牛乳、鰯、青菜のような栄養を多く含む食品を摂り、出来るだけ一日一回は汗をかく位の適度な運動をするようにしたなら、病気の予防や 回復につながるでしょう。
 骨粗鬆症という病気は、骨からカルシウムが抜けて、もろく折れ易くなる病気です。加齢と共に増える病気ですが、最近はダイエットに励む若い女性にもみられるようです。この人達にも酢やクエン酸を継続して摂る事をおすすめします。



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